現在では、歯科医院の形態も多様化し、ドクターが何人もいる大規模な歯科医院や当院のような、小さな歯科医院もあります。
大規模な歯科医院は、テナント代や人件費、材料費など莫大な費用がかかり、経営的にもよりたくさんの患者さんを治療しないと採算が取れないため、出来るだけ短時間でたくさんの患者様を治療していかねばなりません。患者さんにしてみれば、痛いときにドクターがたくさんいるのでいつでも診てもらい、待合室にたくさん人が待っているから流行っているように見える歯科医院の方が便利でしょう。
しかし、歯科治療は、極めて細かい作業を集中して行うものです。1人の患者さんにちょこちょこっと治療してキチンと治療できるわけがありません。たくさんの患者さんを診ると当然疲れてきます。集中力が途切れて、いい加減な治療になりがちです。
また、大規模な歯科医院ではドクターの質や技量をいつも一定にすることは不可能です。いい加減な治療をされ、次に行ったときには『その先生はお辞めになりました』といわれ、別の先生が前の先生と全く違う説明を始めて、イヤになってこちらに来たという患者さんもいます。こういうことは往々にしてあります。大規模な歯科医院はドクターやスタッフの定着率も低い傾向にあります。(もちろん、そうではない素晴らしい大規模な歯科医院もあります。)
なかには神業のごとく、何人の患者さんを並べパーッとすごい勢いでパーフェクトな治療をずーっと続けている先生がいるかもしれません。残念ながら全ての歯科医はそうではありません。
患者さんの大事なからだをきちんと治療するためには、信頼関係がなければなりません。そこには当然責任が生じます。
わたしはこの先も小さな歯科医院でやっていきます。患者様の事を責任を持って治療していくのは、それなりの覚悟がいります。アポイントも制限してじっくり丁寧に患者様に向き合っていきたいと考えているからです。
それに以前治療した患者様が、他のところが悪くなったのでまた来てくださったり、定期健診で数ヶ月ごとにニコニコして来て下さったりするのがうれしいから歯科医師をやっているのかもしれません。


確かに保険の材料と自費の材料では、物によってはかなりの違いがあります。正直なところ、自費の材料のほうが材質や耐久性、審美性は優れています。この事はお知らせしないといけないと思います。ただ全ての患者さんに自費治療のことをお話することはしません。ご希望の方にはキチンとお話します。利点・欠点を含めてお話しますが、最終決定されるのは患者様です。私ではありません。
無理に『自費のこの方法でやりましょう』とか、自費治療の説明もせずに『今日、型を採ったので次回○万円用意してください』とか、そのような事は絶対しません。
この事は当然のことですが、そういうことを平気でする歯科医がいるのです。
ただ私がこだわりたいのは、その消毒のレベルです。消毒と滅菌とがあるのは、ご存知でしょうか?一番問題となるのは、様々な病気を起こすウイルスまで殺す事が重要です。そのためには滅菌が必要です。滅菌するには、血液などが付着していない状態で、オートクレーブという高圧蒸気滅菌機を使用することで菌をほぼ完全に殺す事が出来ます。
タキザワデンタルクリニックでは、歯を削るときに使用するダイヤモンド・バーや根っこの治療に使用するリーマー・ファイル類までオートクレーブ消毒します。「そこまで滅菌するところはありませんよ」と出入りの歯科材料屋さんに言われて、こちらの方がびっくりしました。忙しくて滅菌する時間がないのか、簡単な薬液(消毒用のアルコールなど)で消毒するのでしょうか?滅菌できるものは滅菌して使用します。ただ、プラスチィック製のものはオートクレーブの器械には使えません。それらは、タキザワデンタルクリニックでは、ウイルスまで殺す薬剤を使用して消毒しております。やりすぎといわれても自分が患者さんの立場なら、ここまでして欲しいと考えているからです。
特に前歯の自費治療では患者さんが納得いくまで修正していきます。ご満足頂いた上で装着します。(良心と美意識の問題です。)
