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歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは、健康な人でも起こりえる現象です。

人によっては、一時的にひどくなったることがあります。

季節の影響や、環境の変化、精神的なストレスによって、ひどくなることもあります。

たいていの場合、そのうち気にならなくなります。放っておけば、気にならなくなることの方が多いです。

ですので、少し(1~2週間)様子を見てください。

 

その際、日中、歯が接触してないか、気に留めてください。

 

本来、人間の歯は、食事や会話などで上下の歯が接触している時間は24時間で20分程度とされています。実際、それだけの時間のみ接触していればほんとは良いのです。

 

それ以上の時間が接触していると、脳の方で接触しているのが『快』と判断するようになり、むやみに上下の歯を接触させようとします。

 

すると、寝ている間も接触させようとします。

 

脳というか人間というものは『快』『心地よいもの』を、もっと求めるようになり、より強い刺激を求めようとします。

 

つまり、歯ぎしり・食いしばりの解決には、出発点を意識しなければならないのです。

ですのでご自分で、普段の生活で「上下の歯が接触しているな」と気付いたら、すぐ離してください。それから、唇を小さくとがらせて、「ふー」と息を吐きだしてください。

(それなら、近くに人がいても気づかれないでしょう?)

夢中になったり、緊張しているときに、歯は接触してます。

そういうときは、肩の力を抜いて、細い息を吐くように息を吐きだして下さい。

 

このことをお教えしただけで、「おかげさまで、片頭痛が治りました!」という方や、「肩こりが楽になりました」という方もいらっしゃいました。

 

最後に、夜間の食いしばりや歯ぎしりには「良い歯ぎしり・くいしばり」と「悪い歯ぎしり・食いしばり」があります。

 

これについては、またの機会に書きますが、「悪い歯ぎしり・食いしばり」には、マウスピースを入れた方が良いでしょう。